活力資産とは?


【活力資産とは?】

活力資産とは、肉体的・精神的健康や心の幸福など、「よい人生」の象徴ともいえる無形資産です。

健康、友人、愛など、私たちに幸福と充実感をもたせ、やる気をかき立て、前向きな気持ちにさせてくれる無形資産です。

 


主な活力資産

●健康

 肉体的健康はもちろんのこと、ライフシフトでは、とくに “脳” の健康を保つことが重要とされています。なぜならば、中高年での人生が長くなるからです。

そのためには、食事や栄養・睡眠などの生活習慣以外にも、コミュニティとのかかわり方や、人間関係の強さなども脳の老化を防ぐことに役立ちます。

 脳も体も使わなければだんだんと省エネになっていきますが、一度衰えたものを取り戻すには保つよりもずっと多くの努力が必要になります。

今ある健康を当たり前と思わず、保つための意識を始めましょう。

 

●職場と家庭のバランス

 いま世界中で仕事上のストレスが高まっており、それに出会うう健康問題が増加しています。

ポイントは、仕事は職場だけで完結するものではなく、家庭(プライベート)の充実度と密接にかかわっているということです。

たとえば、家族に支えられていることを感じて出勤すれば、そのポジティブな感情が職場にも持ち込まれ、ストレスを感じにくくなるでしょう。

逆に、家庭でよくない気分を感じていると、職場でも本来のパフォーマンスを発揮できず、ますますストレスが増加するという負のスパイラルにはまりかねません。

 家庭でマイナス(疲労感や罪悪感)ではなくプラス(支え合い、くつろぎ)を感じ、職場でマイナス(いら立ちや退屈)ではなくプラス(生産性や自己成長、向上心の高い人々)を感じられるようになるとよいですね。

 

●自己再生の友人関係

 ◆生産性資産とは?で書かれていた「仕事仲間」とは異なり、こちらは精神の健康や幸福感を維持する、前向きで親しい友人のネットワークです。

人生を通しての友人関係は、職場など特定の一つの場面だけでなくいくつもの場面で互いのことを知っているケースが多いため、共通の関心事も多いでしょう。その分、感情のこもったつながりになることは言うまでもありません。

 しかし100年時代には、こうした友情を維持することが難しくなります。長い人生で多くのターニングポイントを経れば、価値観や趣味が変化し、これまでの友人との関係が希薄になる場合があるためです。

ですが、失いやすくなるからこそ、長い年数をかけて築かれた関係性の価値は大きくなります。もし過去の友人と疎遠になってしまったとしても、まだ見ぬ未来の出会いの中に、生涯を通じてかかわりあう友人がいるかもしれないという希望をもって、活動を広げてみてください。