【生産性資産とは?】
生産性資産とは、仕事や収入に直接かかわる無形資産です。
人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素のことで、主にスキルや知識が挙げられますが、ほかにもさまざまな要素が含まれます。
●知識
義務教育で学ぶ一般知識や、大学や仕事を通して学ぶ専門知識はもちろん、経済や社会的知識、ニュースの時事ネタ、人生を通した経験則なども該当します。
頭に入った「わかる」の段階であり、一度見聞きするだけでも記憶に残ります。
しかし、知識だけをつけていても実生活に結びつかなければ頭でっかちになってしまうため注意が必要です。
●スキル(能力)
専門技能やコミュニケーション力などを指します。
思えば、自転車に乗ろうとしたとき、料理を始めたとき、赤ちゃんが二本足で立とうとするときなど……人間、初めてのときからできることはほとんどありません。
何度も失敗し、経験から学ぶことで、いつしか無意識に「できる」ようになるのです。
そうして身についたスキルは知識と違い、何十年使わなくても忘れることはありません。
●仕事仲間
ともに仕事をする仲間は、生産性に大きく関わります。
はじめは仕事にやりがいを持てなかったとしても、先輩や上司が輝いていれば、影響を受けて高まる気がしませんか?
逆に、どんなにやる気がある新人でも、職場環境に向上心がなければ、そのエネルギーを生かしきれません。
つまり、個人の技能以上に、どんな人達とネットワークを築くかが重要な意味を持ちます。
収入を上げたいと思うなら、収入を上げたいと思っている人と過ごすようにしましょう。
人生を豊かにしたいと思うなら、今のままでいいと思っている人とは少し距離をおくほうがよいということです。
●評判(ブランド)
コカ・コーラやAppleなど大企業の経営者は、企業の価値は工場や店舗などの有形資産よりも、ブランドや知的財産権などの無形資産のほうが多くの割合を占めているととらえているそうです。
これと同じく個人の単位においても、「どんな職業であるか」「お金を持っているか」より、「どのような人間か」「信用・信頼できるのか」が重要だと思いませんか?
極端な例ですが、どんなに素晴らしい経営者でも、ゴミをポイ捨てしていたらどうでしょうか。
つまり、ブランドは仕事の成果から生まれることもありますが、日ごろの行いも大きく関わっているということです。
今までは「会社の信用」をはじめとして、「親や親せき」「配偶者」「子供」など、自分の外側の信用に頼っていた面があるかもしれません。
これからの100年時代では、自分自身の評判を高めることが重要な資産形成といえこれと同じく