解説!ライフシフトの教え


LIFESHIFT 100年時代の人生戦略

lifeshift_book1

『LIFESHIFT 100年時代の人生戦略』は、ロンドンビジネススクールの教授であるリンダ・グラットン氏とアンドリュー・スコット氏によって書かれました。

 

100年以上続く人生が当たり前になっていくであろうという予測が具体的なデータによって裏付けられており、「人生100年時代」という言葉はこの本の影響で世間に広まったといっても過言ではありません。

 

しかしながら『LIFESHIFT』の中で重要なこととは、「人生が長くなる」という事実以上に、「長くなる人生をどのように生きたいか」

読者が自分で人生の戦略を立て、自発的に行動し、自立していくことがこそが、この本の真のメッセージです。



About LIFESHIFT

今こそ、自分の人生を生きよう

lifeshift_strategy

人生100年時代には、私たちを取り巻く社会も経済も、人々の心理も医療も、人口構成も変化していくでしょう。

そんな時代の最大のテーマは、「あなた自身が、自分の人生をどのようなものにしたいか」ということです。

 

 


100歳になったあなたは、いまのあなたをどう見るでしょうか?

あなたが下そうとしている決断は、未来の自分の厳しい評価に耐えられるでしょうか?

この問いこそ、長寿化という現象の核心をつくものだと著者は指摘しています。

 

「自分はどう生きるか」という問いに、真摯に向き合う時代がやってきたのです。


私たちは本当に100年も生きるのか?

lifeshift_lifespanaverage

厚生労働省「平均寿命の推移」(1965~2019)

『LIFESHIFT』では、2つのデータが紹介されています。

1つは、2007年生まれの子どもの半数が、日本では107歳まで生きうること。もう1つは、平均寿命世界1位の国をグラフ化すると、寿命が2年ごとに平均2-3年のペースで上昇していること。

つまり、いま50歳未満の日本人は100年以上生きる時代を過ごす可能性が高いといえます。 


加えて著者は、「いまの80歳の人は、20年前の80歳よりも健康だ」と述べています。私たちはより若く、より健康に長い時問を過ごすかつてないチャンスを手にしているのです。

 

 

そして、人生が長くなれば、変化を経験する機会も増えます。

テクノロジー・IT技術の発達によって変化のスピードが加速している現代。今後もさらに大きな変化が、大量にやってくることが予想できます。

 

そういった環境の変化に対応するためには、「選択肢を持っておくこと」の価値が大きくなります。

『LIFESHIFT』では、人生の選択肢を増やし持ち続けていくために、

 

 ①働き方:3ステージからマルチステージへ

 ②資産:有形資産と無形資産

 

この2つの面について、新しい考え方が提案されています。


3ステージからマルチステージへ

lifeshift_3stagetoMultistage

「20歳前後まで教育を受け、65歳まで会社員として働き、その後は引退して余生を楽しむ・・・」

多くの方がこうした3ステージの人生を想定してきたと思います。

しかしご存じの通り、少子高齢化による年金の破綻からはじまり、会社の終身雇用の崩壊や老後2000万円問題など、国も会社も引退後の人生を守り切れなくなっています。また、65歳までの貯蓄だけでは、その後の長い人生を賄うのも非常に難しいと考えられます。


となれば、できるかぎり生涯を通して長く働き、健康的・経済的・精神的にバランスのとれたライフスタイルを作っていくことが求められます。

 

 

マルチステージの例として、『LIFESHIFT』では、「エクスプローラー」「インディペンデント・プロデューサー」「ポートフォリオ・ワーカー」の3つのステージが紹介されています。

 

 ・エクスプローラー(探検家・視野を広げる、経験を積む)

 ・インディペンデント・プロデューサー(独立生産者・自分で仕事をつくる、見つける)

 ・ポートフォリオ・ワーカー(複業・様々な業界の仕事を持つ)

 

これらは必ずしも年齢によって決められるものではなく、個人の価値観やライフイベントによって、自由に移り変わるものとされています。


お金だけが資産じゃない

lifeshift_threeIntangibleassets

マルチステージを生きるために『LIFE SHIFT』で重視されているのが、「無形資産」です。無形資産には、生産性資産、活力資産、変身資産の3つがあります。

 

 1.生産性資産:主に仕事に役立つ知識やスキルのこと。

 2.活力資産:健康や、良好な家族・友人関係のこと。

 3.変身資産:変化に応じて自分を変えていく力のこと。


無形資産に対して、マイホームや現金、金融商品など、金銭的価値に置き換えられる資産のことを「有形資産」と呼びます。

 

 

従来は有形資産を得るために良い学歴・良い会社・良い職業を目指す風潮がありました。

しかし『Z世代』と呼ばれる20代以下の若者は、「有形資産だけではよい人生になるとは限らない」ということを直感しています。

 

そして、無形資産は、「よい人生」を送るうえで価値があるだけでなく、有形資産の形成を後押しするという点でも、重要な資産です。

 

有形であれ、無形であれ、資産はきちんとメンテナンスをしないと、価値が減ってしまいます。無形資産を蓄積していくには、有形資産に偏りがちだったこれまでの時間の使い方も見直す必要があります。


ライフシフトサロンが提供できる無形資産とは?

これら『LIFESHIFT 100年時代の人生戦略』に書いてあることを踏まえて、この東京ライフシフトサロンがどのような無形資産の形成をサポートできるのか?

 

まず、私たちの考える最も大きな無形資産は

 

人脈(人的ネットワーク)

 

であると考えています。

 

なぜならば、人脈があれば知識や経験はいくらでも培うことができると思います。

しかし人脈がなければ、自分の枠組みを大幅に超えるような無形資産を手に入れることは、非常に難しくなると考えているからです。

 

そんな人脈を、最も簡単に広げる方法。

それが、私たちも開催している「講座・勉強会・セミナーなどのイベントの参加」です。

 

東京ライフシフトサロンでは、勉強会に参加したことがない方や、読書の習慣がない方、投資やビジネスに縁がない方、、、どんな方でも気軽に参加できるイベントを開催しています。

 

これらの会があなたの"LIFESHIFT"の第一歩になれれば、力になれてうれしく思います。