托鉢
夕方、退勤ラッシュの時間帯。
新宿駅のとある柱の前に、お椀を持ったお坊さんが出没します。
たびたび見かけていたんですが、どうやらあれは「托鉢」という修行だそうです。
一見すると物乞いのような卑しいことだと思われがちですが、本当の意味は逆らしく、
「持つものが持たざるものに分け与える、その機会を頂きありがとうございます」
と、お布施をした側がお礼を言うものだと。
初めて見かけたのは1年以上前だったと思います。当時は僕も物乞い的なとらえ方で見ていました。
2週間ほど前に久しぶりに見かけましたが、その時は、先述の意味を知っていながらも通り過ぎてしまいました。
今日は、見かけて迷わず10円を入れました。
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「寄付をしましょうね」と言う話じゃないんですが、
これで今後一生「僕、托鉢にあげたことあるよ!」って言えるようになったと思うと、
おもしろい10円の使い方ができたんじゃないかなと、しばらく噛み締めました。
……大概、変態です。